社会保険料率30%の衝撃。手取り給料が益々減っていく日本の現実。

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本日は25日、お給料日の会社も多いのではないでしょうか?

新年度初のお給料ということもあってなのか、ツイッターで社会保険料が異常に高い!と声が上がっている様子。

新社会人が初めて受け取ったお給料の明細を見て、その天引き額に衝撃を受けたのかもしれません。

ゆるママも会社員時代は給与から天引きされる額の大きさにショックを受けたものでした。

これに関してこんな記事を見つけました。

令和5年度の健康保険の平均料率が9.27%となり、年金と介護保険を合わせた保険料の料率が29.35%の最高水準となる見込み。

日本経済新聞

健康保険料の料率が多くの自治体でしれっと上がったみたいですね。

確か最近雇用保険も上がっていたような気がするのですが・・・。

給料の30%近くを社会保険料で持っていかれるという非情な現実。

でも30%と言っても社会保険料は会社と従業員折半になっているはずなので、会社員の場合は大体給与の15%がお給料から引かれるイメージでしょうか。

しかし所得税はまた別に払っていますからね。

それを考えると新卒社員が初給料の明細を見てショックを受けるのは理解が出来ます。

目次

20年前と比較する国民年金保険料の負担額

ゆるママは現在専業主婦ですが、会社員時代は給与から社会保険や税金が差し引かれていました。

給与明細は処分してしまていることから過去の社会保険料がいくらだったのかを確かめる術はありません。

その時は健康保険料として月額2万円以上差し引かれており、もう10割負担で病院に行った方が得なのではないか・・・と痛切に思った記憶があります。

しかしゆるママは20代で払っていた国民年金保険料(第1号)の金額をハッキリと覚えています。

20代の前半でまだ働いていない時期があって、その期間は銀行の窓口で納付書払いをしていたのですよ。

その際の保険料の金額は月額13,300円。

そして20年後の現在の国民年金保険料は16,250円。

年額換算にすると20年間で35,400円の値上げです。

納める保険料はどんどん値上げしているのに年金受給年齢の引き上げなどで実質的な年金受給額が減っていることを考えると、今の若い人たちはかなり損していると言わざるを得ない状況です。

社会保険料はこれからも値上げする?

日本の置かれている状況と過去の社会保険料の推移を見る限り、社会保険料が下がることはまずないでしょう。

むしろ人口減少の影響でこれからも上がる要因しかなく、また先日も異次元の少子化対策の資金に充てるため社会保険料を値上げするというニュースもありました。

どうもこの異次元の少子化対策というのも現金バラマキの匂いしかせず、本当に効果があるのかと言われると個人的にはかなり懐疑的です。

というのも、今まで岸田政権は

「時短勤務でも給料満額を払う。」

「出産費用に健康保険の適用を可能にする。」

など度々子育て世帯の経済支援を打ち出してきましたが、そもそもの少子化の主たる原因は経済的問題なのでしょうか?

少子化の大きな一要因である未婚率の増加や晩婚化には一切目もくれていない。

支援は既に子どもがいる世帯をターゲットにしており、これではあまり効果がないのは目に見えています。

社会保険料を増額したところで少子化対策がうまくいかなかった場合、無駄金を払わされた国民の怒りは相当なものになりそうな気がします。

税金負担が増す日本への不安

岸田政権では度々増税の話が出てきますが、今の状況を見る限り消費税を含めた税金が下がることは考えにくいです。

今は亡き安倍元首相が「リーマンショック級の事態が起きれば消費税減税も考える。」という発言があったことを記憶していますが、その後コロナ禍と度重なる物価上昇という異常事態が起きても結局消費税は10%のまま。

岸田政権下では防衛費用を増やすために増税するしかないとも発言していたし、社会保険料を含めた増税路線が止まることは考えにくいですよね。

そうなると結局日本人の可処分所得がどんどん減っていき、未来のベクトルが益々豊かとは別の次元に向いている気がしてなりません。

それに岸田さんが当初謳っていた「所得倍増」だの「資産倍増」の話は、もはや元々なかった話のレベルで話題にも上がらない。

世界的に見ると日本は30年間ずっと給与も人々の生活水準も停滞したまま。

一方で欧米やアジア諸国を見てみると物価上昇とともに給与水準も上がっており、日本人の給与をグングンと追い越している状況。

ゆるママ一家はシンガポールに住んでいたことがありますが、日本に帰国するたびに物価の安さに衝撃を受けていましたね。

今日本にインバウンドの観光客がガンガン来ていますが、彼らの視点から見ると日本は「安くて安全に旅行を楽しめる国。」という感じなのだと思います。

昔日本人が安い!ということで東南アジアに旅行に行っていた感じでしょうか?

よく言われる「日本人は貧乏になった。」は本当のところよく分かりませんが、海外から見た時に日本は「安い国になった。」と言うのは事実だと思います。

安いから外国人環境客が沢山来る。

それを外国人観光客へのおもてなしだとかで喜んでいる場合ではないと薄っすら感じるのは私だけでしょうか?

20年後の日本が心配すぎる

20年後、子どもが大人になる頃の日本は多分今よりも悪い状況に陥っている可能性は高いです。

取りあえず人口減少はもう既定路線で、それに合わせて国内経済も落ち込んでいくかもしれません。

老人が増えて若者が減るので、前述した社会保険料は爆上げ。

自分が子どもの頃は日本がダメ国家になるなんてことは一切言われていなかった気がするのですが、一体なぜこんな手詰まり感がすごい状況になってしまったのでしょうか・・・。

親としてはもうこれまでの常識と経験で子どもの未来を考えるのは危険であり、子どもには日本国外でも生きていける能力を身につけさせたいと切に思います。

20年前までは「これからはグローバル化の時代!英語が必要!」と言われていたけれど、何となく今は「日本が本当にダメ国家になった時の場合に備えて英語能力が必要だ!」と子どもに英語力を求める親が多いような気がしてなりません。

実際に中学や高校から子どもを海外留学に行かせている人の話も頻繁に聞くようになりました。

私が子どもの頃はそんな人は稀だったのですけれどもね。

20年後の未来はどうなっているかは誰にも分からないと思いますが、取りあえず今の日本の常識を子どもの未来に当てはめて物事を見るのはやめようと思います。

長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

・英検準1級
・TOEIC940点
・フランス語検定準1級
留学経験なしママによるおうち英語とおうち学習実践

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