新学期が始まって早々学校であった視力検査。
娘は現在小学3年生なのですが、同級生に眼鏡をかけ始める子が増えてきたようです。
学校の視力検査で再検査の用紙をもらってきてしまった!
子どもの近視は結構親にとってはショックな出来事だと思います。
ゆるママも目が悪いのですが、娘も近視です。
なのでこどもが近視宣告された親の気持ちは痛いほどわかります。
自分も目が悪いけれどこどもの近視は自分のこと以上に重く受け取ってしまう・・・。
しかも娘はかなり早い段階で近視の診断を受けたこともあって、突然頭を石でガン!と殴られたような状況でした。
「近視になったらどうすればいいの?」
「近視って治るの?」
ゆるママは眼科医ではありませんが、眼科医から直接聞いた話や自分の体験談を書いていきたいと思います。
- どうして近視になるの?
- もしかしたら近視かも?こどもの近視の兆候
- 近視が治る場合、治らない場合
- 近視が抱えるリスク
またこの本にこどもの近視ついて書かれているので、興味のある方はご覧ください。
こどもが近視になる原因は2つ
近視には環境と親からの遺伝、2つの要因があると言われています。
近視には、遺伝と環境の両方が関与します。遺伝要因とは、先祖や両親から受け継いだ遺伝子によって生じるというものです。
環境要因としては、屋外活動の減少や、近いところを見る作業の増加などが挙げられます。
実際は、どちらの要因によって生じるかという厳密な判定は不可能で、人によって異なる割合で、両者がともに深く関係して近視になります。
公益社団法人 日本眼科医会
遺伝による影響
小学校に入る前からの強い近視は、遺伝が環境よりも強く影響しています。目の病気を合併しやすい病的近視や、近視以外の病気が隠れていることがあります。
公益社団法人 日本眼科医会
単純に親が近視だと子どもも近視になる確率が高くなると一般的に言われています。
ゆるママ自身も強度近視なのですが、小学校1年生の頃から学校の視力検査に引っ掛かっており、私の父親も強度近視だったので恐らく遺伝なのではないかと思います。
(当時は幼稚園や小学生低学年で近視の影響で眼鏡をかけている子どもは少なかったのです。)
そして娘も幼稚園の頃に近視であることが分かり、近視リスクを避けるために携帯もタブレットも使わせていなかったのに「なぜ?」という気持ちで発覚当時は一杯だったのですが、多分遺伝要因が強かったのではないかと思います。
環境による影響
一方で、小学校に入学してから近視になる、いわゆる一般的な近視は、単純近視と呼ばれ、環境が大きく影響します。
残念なことに、近代化した日本社会では、注意しなければ、近視になる生活習慣を避けることが難しいために、多くの子どもが近視になります。
公益社団法人 日本眼科医会
最近はスマホやタブレットなどの携帯型のゲームが昔よりも浸透しており、その影響で近視の子どもが増えているとのことです。
また「近視は遺伝でなるものだ。」と思っている人が一定割合いるのですが、遺伝よりも環境要因で近視になることの方が多いと言っている医師もいます。
寝ころんで本を読んでいると片目だけ悪くなると言われますが、遺伝要因だけではこんなことは起きないですもんね。
近くを見続けていると近視になる
環境要因で近視にになるっていうけれど、何が悪いの?
手元30㎝を長時間見続けていると近視になるリスクが一気に高まる。
ゆるママがお会いした全ての眼科医全員が同じ発言をしておりました。
・スマホやタブレット
・パソコン
・携帯型ゲーム
・読書
・お絵かき
・ブロック遊び
・勉強 etc・・・
ゲームに限らず、手元を見る作業は結構あります。
「ゲーム=近視になる」というイメージが一般的に強いですが、ゲーム以外にも読書やお絵かきなんかも手元を見続ける作業なので気を付けたいですね。
また意外ですがレゴの様なブロックもずっと手元を見て遊ぶことになるので、こちらも注意が必要です。
「最近はスマホやタブレットの普及で近視になるこどもが本当に多い。」
とお会いした眼科医が口を揃えて言っており、ゆるママの子どもも眼科受診の際には常々「スマホの利用は気をつけて下さい。」と言われます。
小さい子どもは自分自身を管理するのもまだ難しいので、親が気を付けてあげたいですね。
近視になってしまってからでも近くを見続けるとどんどん近視が進行してしまうので、近くを見続けない様にすることはとても大切です。
ゲームをすると近視になるのか?
「子どもの頃ファミコンやりまくっていたけれど近視にならなかった。」
このような話をしている人がいたのですが、近視になる要因はテレビゲーム自体ではなくて距離が問題。
先ほども記載しましたが、手元30㎝を長時間(30分以上)見続けていると近視リスクが一気に高まるとのことなので、テレビやゲーム自体で目が悪くなるということではなさそうです。
つまり、ゲームの仕方によって目が悪くなるということ。
ゲームをスマホやタブレットなどの手元でやるのはNG。
同じゲームをやるにしてもテレビに接続してやること自体は大きな近視リスクにはならないということだと思います。
(かと言ってゲームのやりすぎは良くないと思いますが。)
スマホやタブレットなんて目から30㎝離したらゲーム出来ないですからね。
ゆるママ一家にもSWITCHのゲームがあり娘もゲームをしますが、購入の際のお約束として「絶対にテレビ画面でやること。」を条件に購入しています。
たまにゲームを移動先に持っていきたいとゴチャゴチャ訴えてくることがありましたが、断固拒否していたらゲームはテレビでしか出来ないと子ども自身納得した様子。
彼女には「近視が進むとどうなるか。」「どうして近視になるのか。」をきちんと説明してあるので、それ以上ごねることもありません。
近視の兆候ってある?
小学生は視力検査で発覚することが多い
小学生の場合は学校で定期的に視力検査があるので分かりやすいです。
ゆるママも常々視力検査で引っ掛かっていた子どもでした。
また検査の時期でない場合でも「黒板が見えない」と訴えてくることも多いみたいです。
視力検査は学校の長期休み明けに実施されることが多く、休み明けになると眼科に小学生が押し寄せる・・・
という現象が見られるのですが、こどもの近視は一気に進むことも多いので長期休み中にゲームのやりすぎなどには気をつけたいですね。
また学校の視力検査は案外当てにならないことも多い様です。
検査結果が悪くても、眼科に行って視力検査したら全く問題ないというケースも結構あります。
(わが家もそういうのがありました。)
学校だとどうしても検査環境が良くないので検査精度が保てないのは仕方がありませんね。
学校の検査で再検査のお知らせをもらったら眼科に行って検査するのは当たり前ですが、それ以外でも気になることがあれば早めに視力検査に行くことをお勧めします。
見過ごされやすい幼稚園児の近視
一方の問題は幼稚園児などの未就学児。
幼稚園児が近視になるというイメージがあまりありませんが、低年齢児でも近視になります。
因みに娘は幼稚園年長で近視が発覚しました。
幼稚園では小学校の様に視力検査もないですし、早期発見は結構難しいかもしれません。
娘の近視が分かり目眼をかけ始めた時、多くの人に聞かれたのが「どうして近視だと分かったのか?」でした。
- いつの間にかテレビに近づいて見ていた。
- 病気でもないのに頻繁に「頭が痛い」と言い始めた。
- 目を細めて遠くを見る。
ゆるママ自身が強度近視で子どもの近視にも気を付けていたつもりなので、なんとなく「これはきちんと見えていなんだろうな。」と感じることがあり、眼科に連れて行ったのでした。
あと、上記以外にも「「目つきが悪くなる」というのも近視の人の特徴です。
知り合いの子どもが会うたびに目つきが悪くいと感じていて(え、何?ガン飛ばしてるの?と思える感じ)、後からその子も実は近視だったということが発覚。
よその子どもなので「なんか最近目つき悪くない?」なんて言えなかったのですが、たまに会うからこそ気が付く変化というのもありますよね。
とにかく日常生活で子どもに「?」と思う事があったらすぐに視力検査に連れて行きましょう。
検査の結果近視じゃなくても、何も問題はないのだから。
近視は治るのか?
結論から言ってしまうと、現在の医療では一度なった近視は治りません。
近視になったらあとは「如何に近視が進行しないように気を付けるか。」に注力するしかないです。
ただ、近視のなり始めの状態で仮性近視というものがあるらしく、一時的に近視状態になっている目を点眼薬で正常に戻すことが可能らしいです。
ただ仮性近視の状態を過ぎて近視になってしまった場合は点眼薬で近視を改善することは不可能です。
なので視力に異常を感じた場合は早めに眼科医の診察を受けることでそのまま近視に進むことを回避できる可能性もあるので、本当に早めに眼科に行った方がいいと思います。
子どもが近視だと宣告された親の気持ち
娘が近視だと診断されたのは幼稚園年長の頃。
幼稚園児が近視になるなんて思ってもいなったゆるママは、なんとなく「近視かも」と思いつつも近視の診断を受けた時はかなり動揺しましたね。
「なんでもっと気を付けてあげられなかったんだろう・・・」
「もっと早く眼科に連れて行けばよかった。」
そんな後悔がグルグルと頭を巡り、結構な期間立ち直れなかったです。
そんな動揺するゆるママに向かって当時診察した眼科医は
「お母さん。大丈夫です。確かにこの年齢で近視になるのは早いですが、ただの近視です。大人になったらお母さんと同じド近眼になるだけです。」
と発言したのですが、今ならこの時の医師の言葉を冷静に受け止めることが出来ます。
今はとにかく母の気持ちをなるべく近視を進行させないようにすることに向けています。
失明するかも?本当は怖い近視
何度も書きますがゆるママ自身が強度近視です。
実は自分も最近まで全く知らなかったのですが、強度近視の人はそうでない人と比べると失明リスクが高くなります。
強度近視の人はそうでない人と比べると視神経が傷みやすく、網膜剥離や緑内障にかかる確率が一気に高まります。
そしてそれらの病気は最悪の場合失明してしまいます。
ゆるママがこのことを知ったのは3年ほど前の話。
目の不調で眼科に行った際に「ゆるママさんは強度近視なので40代になったら定期的に緑内障の検査を受けてください。」と言われまして。
その時に近視が強い人は失明するリスクがあることを教えられたんですね。
私にとって近視歴30年目の新事実でした。
それ以来定期的に緑内障の検査を受けていますが、最近は白内障にも少しかかっているとのことで日差しがきつい時期はサングラスと帽子がないと眩しくて目が開けられない状態になっています。
なのでたかが近視だと軽く考えないで欲しいんです。
これは私自身が子どもの頃から近視で不便な生活をして、そして今将来の病気リスクに直面している身であるからこそ強く言える言葉です。
幼児の検診などで虫歯のリスクなどの説明はありますが、視力の話は一切ない。
それと合わせて近視や弱視の話もして啓蒙したほうがいいのではないかとさえ思うのですが、近視児童が増えているにも関わらず日本社会ではこどもの近視には関心が薄いのが現状です。
まとめ
以上子どもの近視ついて娘のこと、ゆるママ自身の経験を織り交ぜながら書きました。
ゆるママは眼科医でも専門家でもないのでここに書いたことは全て眼科医の発言を元に書いています。
子どもが近視になってしまった!
このことで大きなショックを受ける方もいると思います。
ゆるママもその一人でした。
でも今は昔と違って近視進行の予防策などもあり、「近視は放置するしかない」状況ではありません。
次回、近視進行の予防策をまとめてみたいと思いますので、宜しければそちらも合わせてお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント